補聴器の使用時に頭痛が起きやすいといったトラブルの内容やその原因、対処法などについて詳しく解説します。
国民生活センターに寄せられたトラブル事例です。眼鏡店に行った際、耳が遠くて店員さんの説明が聞こえなかったため、補聴器をレンタル。それが気に入り、眼鏡と一緒に注文しました。しかし、できあがった補聴器をしていると頭痛がして具合が悪くなったため、返品できないか悩んでいるケースです。
参照元:国民生活センター|「高い」、「期待したほど聞こえない」、あなたの補聴器選び大丈夫ですか?[pdf](http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140220_3.pdf)
長年補聴器を利用している方からの声です。8年愛用した補聴器を処分し、新しいものを購入。補聴器を外すと何も聞こえないものの、つけていると疲れる状況に苦労されています。頭や耳の周辺、首、肩が孫悟空のようにギューっと締め付けられる感じ、とのこと。人と会話ができる嬉しさがあるため、疲労を覚悟で、補聴器を利用されています。
参照元:社会福祉法人 聴力障害者情報文化センター(http://www.jyoubun-center.or.jp/2013/10/499/)
脳が音からの刺激が少ない状態に慣れてしまっていると、補聴器を使いはじめてすぐは周りの音を「うるさい」「余計な音」と判断してしまうことがあります。音は耳だけでなく脳で聞いているため、脳が音の刺激で疲れてしまうと頭痛が起きてしまうのです。
一般的には3ヶ月程度かけて、音のある状態に慣れるよう、ゆっくり脳をトレーニングしていきます。補聴器への知識や調整技術を持つスタッフに相談し、状況の確認・調整をしてもらいましょう。
補聴器は微調整をくりかえして、使う人の生活環境や聴力の程度に合わせていくことが必要ですが、上手に調整されていないと聞こえる音がうるさく感じ、頭痛が起きてしまいます。また、使い慣れていないうちから長時間装用することで、耳や脳への負担がかかり、疲れやすいことも。補聴器への専門的な知識を持つスタッフに相談し、使用時間や音の調整についてアドバイスを受けましょう。
聞こえの状態や耳の形は人それぞれ。心地良いと感じる音の質も人によって違います。愛用できる補聴器を購入するためには、自分の耳や感覚に合わせた微細な調整をしてもらわなければなりません。
購入する際は、専門スタッフがいる一定の基準を満たした販売店を選ぶのが理想的でしょう。補聴器は耳に馴染むまで時間がかかるため事前に試聴し、手厚いフィッティングや調整を受けることが大切です。自分に合った補聴器をつくり、少しずつ音に慣れていく訓練をすることで、頭痛や疲れが起きにくい状態を目指せます。
補聴器に関して、頭痛以外にもさまざまなトラブルの事例を聞くことがあります。しかし、そのほとんどは補聴器への知識不足や、誤った販売店選びが原因。補聴器の購入を失敗しないために、知識をつけて心地良い補聴器を選べるようになりましょう。
補聴器の満足度を高めるフィッティングを用意している沖縄の補聴器販売店を11社調査。補聴器選びで大切な以下2点を押さえるている会社の中から、精度の高さや調整時の頼りやすさ、費用負担の少なさなど、後悔しないためのポイント別に、おすすめの3社を紹介します。
・レンタル・フィッティングあり…満足できる聞こえの補聴器を手に入れられる
・無料出張相談サービスあり…何度も調整が発生する中で、無理に店舗に行く必要がなく気軽に相談しやすい
調査概要:WEB上で公式サイトを確認できた沖縄県内にある補聴器販売店11社を対象とした独自調査(すべて2021年11月時点の調査情報)
【選定基準】
以下2つの条件を満たす店舗の中から選定
・レンタル・フィッティングあり
・無料出張相談サービスあり
・精度の高いフィッティング・アフターサービス…全店舗に認定補聴器技能者が在籍する琉球補聴器。
・頻繁な調整時に相談しやすい親しみやすさ…対象店舗のうち最も創業年数が古い東江メガネ(1972年)。
・手軽に長く借りられる…月額レンタルプランがある会社の中で最も料金が安いOPTIQUE PARIS MIKI。
【参考価格】
公式サイト、または取扱いメーカーの補聴器(両耳用・既製品以外の商品)に記載されていた価格。
認定補聴器技能者
補聴器購入者の使用目的や環境、予算等の相談にのり、補聴器の適合調整や補聴効果の確認、使用指導を適切に行える専門的な知識・技能を習得している「認定補聴器技能者」として公益財団法人テクノエイド協会の認定を受けている技能者
認定補聴器店
補聴器協議会による資格審査を経て、公益財団法人テクノエイド協会の認定補聴器専門店名簿に登録された認定補聴器専門店
補聴器専門
補聴器に特化した商品販売、サービス展開をしているお店