骨伝導とは、音などの振動が頭蓋骨を通して直接聴覚神経に伝わるもの。ここでは、骨伝導の補聴器とは具体的にどのようなものなのか解説します。
私たちが普段聞いている音には気道音と骨導音の2種類があります。気道音というのは、空気の振動である音が鼓膜を振動させ、鼓膜の振動が耳小骨によって増幅され内耳の蝸牛という器官に伝わり、振動が電気信号に変換され脳に伝わる音のこと。
つまり空気を伝って聴覚神経に伝わる音のことを指します。
それに対し骨伝導は、骨の振動によって伝わる音のことです。例えば歯を鳴らす音は空気の振動ではなく、骨の振動により聴いているということになります。
この骨伝導を活用した技術は、補聴器だけでなく幅広い分野で活用されています。
骨伝導補聴器をつけることにより聞こえ方が改善される人もいる一方で、つけてもあまり変化が感じられないという人もいます。こうした違いが出る原因は、難聴の種類の違いです。
骨伝導補聴器に適する症状は伝音性難聴のみ。つまり異常がある部位が外耳や内耳であれば、骨伝導補聴器を付けると聞こえ方が改善されやすいといえます。
それに対し感音性難聴や混合性難聴は適しません。感音性難聴は内耳や神経、脳に異常がある症状で、混合性難聴は感音性難聴と伝音性難聴の混在症状があります。
骨伝導補聴器の種類は主に4種類です。メガネ型、カチューシャ型、埋め込み型、軟骨伝導型があります。
骨伝導補聴器で多く普及しているのがメガネ型骨伝導補聴器です。メガネのツル前方にマイクが付いており、後方に振動を発生させる振動子が付いています。この振動子が耳の後ろの骨に振動を伝えることで音が聞こえる仕組みです。
カチューシャ型骨伝導補聴器は子どもの使用率が高いのが特徴。振動子をカチューシャで固定して使用します。動き回っても外れにくく、音の来る方向がわかりやすいメリットがあります。
手術が必要となる種類です。頭蓋骨にチタン製の部品を埋め込みます。骨に振動子を埋め込むため音が聞きやすくなり、補聴器を付けていることがわからないのが大きなメリットです。
軟骨部分に振動子を当てて音を聞く種類です。耳掛け型補聴器と似たような作りになっており、手軽に扱えます。
骨伝導補聴器の価格は片耳で15~20万円、両耳で30万円以上となります。軟骨伝導補聴器は片耳で30万円ほどの価格となっており、やや高めです。骨伝導補聴器はネット通販でも購入できますが、製品の機能や保証内容はしっかり確認するようにしてください。
補聴器の満足度を高めるフィッティングを用意している沖縄の補聴器販売店を11社調査。補聴器選びで大切な以下2点を押さえるている会社の中から、精度の高さや調整時の頼りやすさ、費用負担の少なさなど、後悔しないためのポイント別に、おすすめの3社を紹介します。
・レンタル・フィッティングあり…満足できる聞こえの補聴器を手に入れられる
・無料出張相談サービスあり…何度も調整が発生する中で、無理に店舗に行く必要がなく気軽に相談しやすい
納得いくまで無料調整OK
定期メンテナンスがある専門店
購入前の無料貸出サービス
2週間程度
創業50年以上
歴史があり経験豊富な老舗店
購入前の無料貸出サービス
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月額制の最長3年
レンタルプランがある
購入前の無料貸出サービス
なし(店頭でのお試しのみ)
調査概要:WEB上で公式サイトを確認できた沖縄県内にある補聴器販売店11社を対象とした独自調査(すべて2021年11月時点の調査情報)
【選定基準】
以下2つの条件を満たす店舗の中から選定
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【参考価格】
公式サイト、または取扱いメーカーの補聴器(両耳用・既製品以外の商品)に記載されていた価格。
認定補聴器技能者
補聴器購入者の使用目的や環境、予算等の相談にのり、補聴器の適合調整や補聴効果の確認、使用指導を適切に行える専門的な知識・技能を習得している「認定補聴器技能者」として公益財団法人テクノエイド協会の認定を受けている技能者
認定補聴器店
補聴器協議会による資格審査を経て、公益財団法人テクノエイド協会の認定補聴器専門店名簿に登録された認定補聴器専門店
補聴器専門
補聴器に特化した商品販売、サービス展開をしているお店